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「市民活動フェア2013」参加企画 神奈川証言集会

2月 19th, 2013

下記の通り証言集会を開催します。

<日時> 3月9日(土)13時開会 (11時よりビデオを上映)
<場所> かながわ県民センター305 (横浜駅から徒歩5分)
資料代 500円(学生は無料)

証言:「山西省での戦争と残留、そして西陵収容所 での体験から、現在に伝え残したいこと」
証言者:山下正男さん(元陸軍少尉、「西陵友の会」会長・89 才)
解説者:石田隆至(大学教員・平和学)

「神奈川証言集会」はこれまで、希有な戦犯収容体験を有する中帰連(中国帰還者連絡会) の方々から戦争体験を聴き、中国での侵略戦争の真実について学んできました。しかし、平均 年齢が 90 歳を越え、中帰連の方から直接証言を伺うことはいよいよ困難となってきました。

とはいえ、私たちが知らなければならないことはまだたくさんあります。これからも知るべ きことを、できるかぎり“当事者からの証言”として伝えるべく、神奈川証言集会を継続して いきたいと考えています。

これまでは撫順や太原の戦犯管理所での経験から学ぶ機会を中心に設けてきましたが、今回は、 同時期の中国に存在したもののほとんど知られていない「永年収容所」や「西陵農場」での収 容体験を、山下正男さんからお聞きすることとしました。撫順や太原と共通する箇所もあれば、 異なる部分もあります。また、帰国後の歩みも少し違っています。中国の戦犯政策とは何だっ たのかをより深く知り、それが現在に有する意味を知る手がかりにもなると考えました。

もちろん、前史としての戦争体験・山西残留について、そして帰国後のご活動についてもお話 して頂きます。山下正男さんも、映画『蟻の兵隊』で描かれた山西省の残留軍の一員でした。 つまり、敗戦後も 4 年間も中国共産党軍と戦っていたのです。その詳細は、自分史『わが青春に 悔いあり:終戦後の日本軍中国山西省残留事件』(2000 年)をもとにまとめられた米濱泰英『日 本軍「山西残留」――国共内戦に翻弄された山下少尉の戦後』(オーラルヒストリー企画、2008 年)に記されています。

当日は、こうした御経験に加え、現在の政治・社会情勢に対して感じておられることも話して 頂きます。山下さんのお話を通じて、混沌とする日本社会のいまをどう生きるのかを考える機 会にしていきたいと考えています。

詳しくはこちらのチラシをご覧下さい。

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